内部給油型内径加工用バイト/ショートシャンクホルダー(80°菱形ポジチップ仕様)
大手各社超硬メーカーが出している標準の内径ホルダーの殆どはユーザー様はシャンクを切断して使用されています。私たちはユーザー様の声を聞きまたその手間をはぶく為今まで切断して使っていたホルダーの1/3の長さ程最初からカットし、且つホルダーの内部に油穴を明けそのホルダーの後ろ部分にネジを切り内部給油方式にして刃先を強制冷却出来るようにしました。これにより難削材の特に深穴内径加工においてチップの寿命を飛躍的にUPすることが出来ようになり、またチップの付くヘッド部をシャンク部と偏芯させることによりビビリの原因になる切削抵抗をホルダーの中心にかかるようにしてホルダーの突き出し量が長い深穴加工中に発生するホルダーのビビリにも強い設計になりました。
内径ホルダー選定の目安
機械、加工物、切削条件等を考慮してチップを選定して下さい。一番影響があるのは送り、切り込み、切削速度です。送りは切粉の厚みに比例し、切り込みは切粉の幅に比例します。送り、切り込みは有効範囲があり、高速切削の方が有効範囲が狭くなります。仕上には小さいコーナー半径のチップを、荒加工には大きいコーナー半径のチップが適しています。大きな穴の加工にはネガのチップを、小径穴には切れ味の良いポジチップの使用が一般的です。現在1つのチップですべての切削領域をカバーできるものはなく、各社の各種チップの中よりその加工に応じたブレーカー形状のチップを選定して、切粉の排出を考え、切粉をよく観察して条件設定を行って下さい。現在手持ちのチップでうまく削れない時はチップを変えてみるのも1つの方法です。また内径は見えにくいので切削音により判断するのも重要な方法です。
荒加工のボーリングホルダーの場合、切粉も大量に出るので最小加工径に近い加工の場合は、削りシロを少なくしてご使用下さい。何故ならホルダー径と加工径がギリギリの状態で加工すると切粉の逃げ場がなく、加工物やホルダー自身の損傷につながる恐れがありますから、多少ゆとりを持った状態でのご使用をお勧めします。